刑事事件 [事例7]

息子が電車内で盗撮を行い警察に逮捕されてしまった

30代男性
罪名結果
迷惑防止条例違反 不起訴

背景

電車内で盗撮を行ったAさんは、目撃者に警察を呼ばれてしまい、逮捕されてしまいました。その直後、Aさんのご家族からご相談があり、弁護を引き受けることになりました。

Aさんのご家族からのご依頼は、被害者と示談をして、前科が付かないようにしてほしいというものでした。

対応

ご依頼を受けた後、幸いにもAさんは勾留されることなく釈放されました。担当検察官に連絡し、弁護士限りで被害者の連絡先を教えてもらいたいと依頼したところ、被害者の親御さんの連絡先を教えてもらうことができました。

被害者が未成年の女性であったため、親御さんと示談交渉を行うことになりました。それから、被害者の親御さんと会って示談交渉を行いました。

親御さんは、再び被害に遭うことや、盗撮された画像がインターネット上に拡散されることなどを大変心配されていました。
そこで、それらの行為を禁止する条項などを盛り込んだ示談書を作成し、被害者本人やその他のご家族にもご確認いただきました。

結果

最終的に示談が成立し、示談金は20万円でした。示談書を担当検察官に送付してしばらくした後、Aさんは不起訴処分となりました。

今回のように被害者が未成年の場合、親御さんと示談交渉を行うことになりますが、親御さんは、被害者ご本人以上に様々なことを心配なさっている場合が多く、示談交渉にあたっても、それらの心配を一つ一つ解消するような対応が必要になります。

そのような対応を行いつつ、先方が納得する示談条項と示談金を提示する必要があるという点で、一般論として、被害者本人と交渉する場合よりも交渉が難しい場合が多いといえます。

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